始めまして、多汗症重度レベル3のMAKAです。
いきなりですが、皆さんは手汗や脇汗、足汗を気になったことはありませんか?
「手汗が気になって手を繋げない」
「脇汗が気になって好きな洋服が着れない」
など。
ここでは多汗症の原因から上手に付き合っていく方法をまとめてご紹介しますので
ぜひ参考にしてみてください。
多汗症とは?原因・症状・対策まで徹底解説
汗は、体温を調節し、体内の不要な物質を排出するために欠かせない生理現象です。しかし、必要以上に大量の汗が出てしまい、日常生活に支障をきたす状態を「多汗症(たかんしょう)」といいます。季節や運動量に関係なく、手のひらや足の裏、脇、顔などから大量の汗が出てしまうため、本人にとって大きなストレスになります。
多汗症の種類
多汗症には大きく分けて2つの種類があります。
- 原発性多汗症
特に明確な病気が原因ではなく、発汗をコントロールする交感神経が過敏になっている状態です。- 多くは左右対称(両手両足、両脇など)に汗が出る
- 思春期頃から発症することが多い
- 睡眠中はほとんど汗が出ない
- 続発性多汗症
他の病気や薬の副作用が原因で発汗が増えるケースです。- 甲状腺機能亢進症
- 糖尿病
- 更年期障害
- 薬の副作用(抗うつ薬、降圧薬など)
原因
原発性多汗症のはっきりとした原因はまだ完全には解明されていませんが、遺伝的な要素や自律神経の過敏さが関与していると考えられています。ストレスや緊張、暑さといった外部要因がきっかけで発汗量が増えることもあります。
多汗症による影響
多汗症は命に関わる病気ではありませんが、生活の質(QOL)を大きく低下させます。
- 手汗で紙やスマホが濡れる
- キーボードが使いにくくなる
- 脇汗で服にシミができる
- 足の裏の汗で靴の中が蒸れ、臭いの原因になる
- 人前での行動に自信を失い、対人不安やうつ症状を引き起こす
特に人間関係や仕事に影響するため、精神的な負担は非常に大きいです。
対策・治療方法
1. 生活習慣の見直し
- 緊張や不安を和らげるために、深呼吸や瞑想を取り入れる
- カフェインや辛い食べ物を控える(発汗を促すため)
- 吸湿性・速乾性のある服を選ぶ
2. 制汗剤
市販の制汗剤は、脇や手足の軽度の多汗症には有効です。特に「塩化アルミニウム」配合のローションやジェルは、汗腺を一時的にふさいで発汗を抑えます。
3. 内服薬
抗コリン薬(例:プロパンテリン)などが使われ、交感神経の働きを抑えて汗の分泌を減らします。ただし、副作用(口の渇き、便秘など)に注意が必要です。
4. ボツリヌス毒素注射(ボトックス)
脇や手のひらの汗腺を支配する神経を一時的に麻痺させ、発汗を抑える方法です。効果は4〜9か月ほど持続しますが、繰り返しの施術が必要になります。
5. イオントフォレーシス
手や足を水に浸し、微弱な電流を流すことで発汗を抑える治療です。自宅用機器もありますが、定期的な継続が必要です。
6. 手術
重度の場合、交感神経を切断・遮断する「胸腔鏡下交感神経遮断術(ETS)」が行われます。ただし、代償性発汗(他の部位の発汗が増える)という副作用があり、慎重な判断が求められます。
まとめ
多汗症は「命に関わらないから」と軽視されがちですが、本人にとっては深刻な悩みです。
原因やタイプによって治療法は異なり、早めに皮膚科や多汗症専門外来を受診することで、日常生活の快適さを大きく改善できます。
近年は医療の進歩により、症状をコントロールできる方法が増えています。「体質だから仕方ない」と諦めず、自分に合った治療や工夫を見つけることが大切です。